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コンパス作り その2



 実家に帰省したとき、広島で使って不要になって持ち帰った器具類を改めてチェックすると新教材作成材料に再利用できるものがある。 このようなものを帰広のときに再び持ち帰ることがある。 今回は物置に中に置いてる実験器具類のなかでコルクボーラーCork borer を持ち帰った。     ▼
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 近年はコルクボーラーを知らない学生が多い。サイトを見ると興味あるコメントがあった。

  コルクボーラーは、ゴム栓やコルク栓に、ガラス管等を通すための穴をあける器具です。 穴あきゴム栓は小学校や中学校で使ったことがあるものの、その穴を自分で開けたことのない人がほとんどだと思います。 

 ホワイトボード用コンパスを自作するとき、吸盤に金属製の中継接栓FCP-3-Bを埋め込むとき、コルクボーラーを使えば、簡単に しかも綺麗に所定の大きさの窪みを作ることが出来る。     ▼
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 この窪みにFCP-3-Bを填め込んで、金属-プラスチック用接着剤で固定、先日アップしたブログ その1 に載せた自作品よりも、コンパスの回転個所が綺麗な仕上がりとなった。   ▼
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 机上に置いた白紙に同心円を描く。新学期には現場のホワイトボード面で実施し、板書を終えたあとはバーを伸ばして説明できる。一石二鳥?の自作コンパス。     ▼
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 たかが、高校時代の基礎化学理論の復習的な授業で、くるっとフリーハンドでボードに円を描けばこと足りることである。 されど、教師の手段として、このようなものを使うと、先々まで印象深く彼女達の記憶に残る。
 まだ1ヶ月の先の出講までに集めて保存しているパーツを利用し、教材作成を思いついて実行するのは楽しい時期である。
 (2018.3.6 記)
by TanMatsui | 2018-03-06 00:05 | 化学教育 | Trackback | Comments(4)
Commented by okadatoshi at 2018-03-06 07:28
これらのblogに手を加えれば、そのまま現職の理科教員の教材マニュアルに役立つように思います。

どんどん過去の貴重な資料が失われて行きます。
北の出講先で、かつてヘンミの計算尺を持参したら

父が持っていた
研究室の棚にあった

と言う反応がありましたが、今では

それ何?

です。
計算尺の自作などをすれば、指数・対数の仕組みなども分るのですが。
今では、excelのブラックボックス化した関数を利用するだけで事たれリです。
Commented by TanMatsui at 2018-03-06 07:54
okadatoshiさま
現役時代に職場で使った実験器具類で、安価なものは自費で求めて我が家で小実験室を作ってきました。
リタイヤ後、さほど使わなくなった器具は山陰の実家に保存していますが、
近年非常勤勤務先の現場で使う実験で、現状にあった器具を自作するようになって、
再び広島に持ち帰っています。 

たとえそれが現在さほど教育現場で使われていない器具でも、科学史的立場から
話して理解させるより、実物を見せるほうが学生が関心を示すのは当然で、
完全リタイヤまでの間は出来るだけ励行したいと考えて、あれこれと今年度の準備をしています。 
Commented by shinmama at 2018-03-06 17:49 x
コルクボーラーを広島に持ち帰られたと お聞きし、
何に穴をあけられたのか 考えておりましたが、さっぱりでした。(笑)

「マルカケール」の製作に 使われたのですね。
それにしても 径のことなるコルクボーダーを一式、
このような形で収納されているのを見たことがありませんでしたが
美しい器具だなあ、、、と思いました。
Commented by TanMatsui at 2018-03-06 19:09
shinmamaさま
田舎の置いていたこのコルクボーラーは、今後ゴム栓やコルク栓の穴開けではなく、
思いついた工作で工具として使えそうなのです。
(例) 発泡スチロールに大きさの違う穴を開けるとき。

ところで、このようなブログで苦心して時間がかかるのは、風景写真アップなとと違い、
この写真のように、撮影する物体の背景全面の色むらを無くして全体を均一にすることです。
紙などの上に置いて撮ると、写真の左右の面に色斑が出来、見にくくなります。
また、金属を撮るとき、金属らしく光沢のある写真を撮るのにも苦労しました。

この 「マルカケール」 は市内の友人業者のコメントによれば、パテントがとれるかも! (笑)
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